膝の裏側が伸びきらない??膝が伸びきらない理由とは?

どうも、踊る理学療法士です♪

私のサイトでは、
バレエの「動き」に関わる様々なことを、
動きの専門家である「理学療法士」としての視点で解説しています!

今回のテーマは「膝が伸びきらない理由」について

o脚さんやx脚さんなど、膝の変形にも関わってくる説明していきますね♪

スポンサーリンク

膝が伸びきらないのはどんな時?

膝が伸びきらない人の理由はさまざまです。

①横になっている時も立っている時も膝が伸びきらない人
②横になっている時には膝は伸びるけど立っている時に膝が曲がりやすい人 など。

同じ「膝が伸びきらない」でも、伸びきらない時の状態ってバラバラです。

その理由はたくさんありますが、今回は「①横になっている時も立っている時も膝が伸びきらない人」の、膝が伸びきらない理由を可能性を挙げていきますね♪

筋肉による影響

影響する可能性が高いのは、太ももの後ろ側にある「ハムストリングス」と、ふくらはぎにある「腓腹筋(ひふくきん)」という筋肉です!

ハムストリングス

ハムストリングスは太ももの後ろ側にある3つの筋肉の総称です。
骨盤から膝下(の後ろ側)を繋ぐ筋肉で、膝下の内側にくっついている部分と、膝下の外側にくっついている部分があります。
そして、この筋肉が伸びにくく固くなってしまった場合、膝は伸ばしにくくなってしまいます!

例えばO脚さんの場合、腿の骨と脛の骨が歪んでる影響で、このハムストリングスの内側にくっついている部分が伸びにくく固くなってしまっていることが多いです。
逆に、X脚さんの場合、ハムストリングスの外側にくっついている部分が伸びにくく固くなってしまっていることが多いです。

ハムストリングスは膝の内側・外側にくっつく部分がありますが、そのどちらかでも伸びにくく固くなってしまうと、膝は伸びにくくなってしまいます!

腓腹筋(ひふくきん)

腓腹筋はふくらはぎにある筋肉です。
アキレス腱の部分から膝上(の後ろ側)を繋ぐ筋肉で、膝上の内側にくっついている部分と、膝上の外側にくっついている部分があります。
これもまた、伸びにくく固くなってしまった場合、膝は伸ばしにくくなります!

O脚さんの場合、腓腹筋の中でも膝の内側にくっついている部分が伸びにくく固くなりやすく、X脚さんの場合、腓腹筋の中でも膝の外側にくっついている部分が伸びにくく固くなりやすい傾向があります。

ハムストリングスと同様、この腓腹筋の内側・外側のどちらの部分が伸びにくく固くなってしまうと、膝は伸びにくくなってしまいますので要注意です!

骨による影響

膝の関節は3つの骨が関わっています!

大腿骨(太ももの骨)、脛骨(けいこつ)(すねの骨)、膝蓋骨(しつがいこつ)

この3つです。

これらの骨が上手く合わさって動くことによって、膝関節は自由に動くことができます。
これらの骨の1部分でも形が合わなかったり、動きにくくなってしまう箇所があると、膝関節は自由に十分に動けなくなってしまいます。

骨の変形によるもの

「変形性膝関節症」などの「変形性○○症」って聞いたことはありますか?
関節に関わる骨が変形してしまったことによる関節の機能障害のことを言います。

過度な関節へのストレス、または年齢を重ねることによって、骨の先、関節を呈している部分が変形してしまうことがあります。
そうなると、関節を動かす時に、上手く骨と骨が適合せずに、痛みが出たり、関節が十分に動きにくくなってしまうことにつながります。

残念ながら、骨自体が変形してしまっていることによる関節の動かし辛さはリハビリなどで完治させることはできません。筋肉を鍛えたり、動かし方などを学習することで、関節への負担を軽減させることはできますが、限界があります。

その限界を超える部分は医師による「手術」にお願いすることになってしまいますね。

膝蓋骨(しつがいこつ)による影響

膝にあるおにぎりの形をした小さな骨です。よく膝小僧と呼ぶ部分ですね。

見落とされがちなのですが、この膝蓋骨の動きが膝の曲げ伸ばしには重要です。

膝が曲がる時には膝蓋骨が下方向に動く必要があり、膝を伸ばす時には膝蓋骨が上方向に動く必要があります。

この膝蓋骨。骨だけで考えるとシンプルな1つの小さな骨なのですが、
下にも横にも上にも、周りにたくさんの筋肉などの繊維がくっついている骨です。
そのため、膝蓋骨周りの筋肉のどこか一部分に異常があると、膝蓋骨の動きが悪くなって、上手く正しい方向に動かなくなる→結果として膝関節の動きが悪くなってしまう といったことが起きてしまいます!

例えば大腿直筋(太ももの前の筋肉)が固く伸びづらくなってしまうと、膝蓋骨は上側に引っ張られすぎてしまい、膝関節が曲がりづらくなってしまいます。

また、膝蓋骨の下側にある組織(膝蓋下脂肪体と言います)が固くなってしまうと、膝蓋骨が上側に動きにくくなってしまうため、膝関節が伸びにくくなってしまいます。

(他にもたくさん膝蓋骨に関わる組織は多いので、実は膝蓋骨の動きが正常にできないって方、多いんですよね。。。)

まとめ

このように膝が伸びにくい原因はたくさんあります。筋肉によって制限されている部分はストレッチなどによって解消できることもありますので、無理せずに伸ばしていきましょう♪

ストレッチ方法などもまた記事にしていきますね!

バレエに関わる皆様の知識が少しでも増えますように♪

タイトルとURLをコピーしました