立っている時に膝が曲がりやすい理由

どうも、踊る理学療法士です♪

私のサイトでは、
バレエの「動き」に関わる様々なことを、
動きの専門家である「理学療法士」としての視点で解説しています!

 

今回のテーマも、前回に引き続き「膝が伸びきらない理由」です。

前回のこの記事では、「横になっている時も、立っている時も膝が伸びきらない人」についてお話しを進めていきました。

まだ読んでいない方はこちらを先に読んでください♪↓

膝の裏側が伸びきらない??膝が伸びきらない理由とは?
どうも、踊る理学療法士です♪ 私のサイトでは、 バレエの「動き」に関わる様々なことを、 動きの専門家である「理学療法士」としての視点で解説しています! 今回のテーマは「膝が伸びきらない理由」について o脚さんやx脚さんなど、膝の変形にも関わ...

今回は、膝が伸びきらない理由のうちでも「横になっている時には膝は伸びるけど、立っている時に膝が曲がりやすい人」について、その原因を探っていきますね♪

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立っている時に膝が曲がりやすい人とは?

一般的に成長された、若い方には少ない現象かと思います。

しかし、年配の方や、筋力や骨、関節にかかる負担の量などによって、立っている時(つまり、関節に負担がかかっている時)に膝が曲がりやすくなっている方が中にはいらっしゃいます。

救急病院に勤めていると、よくご高齢の方に見られる現象です。
寝ている時には膝は伸びるのに、立って自分の体重を支えるとなった時に、なぜか膝が曲がってしまう方。膝や腰を曲げたまま歩いていらっしゃる方。

道を歩く人を見ても、時々いらっしゃることに気づくのではないでしょうか。

また、バレエの場面で考えてみると、例えば、前や後ろにバットマンしている時に軸足が曲がりやすい方や、アラベスクの時の軸足が曲がりやすい方など、バレエを習いたての子供や、大人バレエの方にも時々見られる現象なのではないかと思います。

この立っている足、軸足となる足が曲がってしまう原因について探っていきますね!

原因としてまず考えられるのは?

今回のテーマとしているのは、「横になっている(つまり、関節に負担がかからない)状態では膝が伸びるのに、立っている(つまり、関節に負担がかかっている)状態では膝が曲がってしまう」現象です。

関節に負担がかかっていない状態で膝を伸ばすことができるのであれば、「膝が伸びる構造はある」と考えていいでしょう。

膝を構成しているのは、大腿骨(腿の骨)、脛骨(すねの骨)膝蓋骨(しつがいこつ、膝の皿の骨)です。これらが適切に動くことによって、膝を十分に伸ばすことができます。

そのため、今回のケースで考えると、膝関節の土台となる「骨」の問題は少ないのではないか、と考えられます。(他にも靭帯の影響も少ないのではと考えていいと思います。)

では骨以外で最も影響がありそうなもの。それは「筋肉」です!

膝に関わる筋肉について掘り下げていきますね♪

膝に関わる筋肉は?

膝に関わる筋肉のうち、今回取り上げる筋肉は2つ。

1つはももの前側にある筋肉「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」

2つめはももの後ろ側にある筋肉「ハムストリングス」です。

これらの筋肉の力の弱さや使い方の違いが、立っている時の膝に影響してきます。

この2つの筋肉の特徴は?

ももの前側にある筋肉「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」

そして、ももの後ろ側にある筋肉「ハムストリングス」

この2つの筋肉の特徴は膝関節と股関節の両方を跨ぐ大きい筋肉だということです。
(正確に言うと、この筋肉の中にも膝関節だけに関わる部分もありますが。)

筋肉には、力を発揮しやすい関節の角度というものがあります。

たとえば、腕相撲の時。

肘を伸ばし切っている状態、もしくは肘を曲げすぎている状態では腕相撲に勝つことはできないですよね?

腕相撲の時には、腕の力が発揮しやすい肘の角度があります。

そのことと考え方は同じです。

膝を伸ばし切っている時より少し膝を曲げている時の方が、
ももの前側の筋肉も、ももの後ろ側の筋肉も、力が出しやすいのです。
(※ただ、力が出やすいだけで、細かなコントロールをしにくくなります。)

そのため、ももの前側、そして後ろ側の筋肉がとても弱い人の場合、立っている時に膝が曲がりやすくなってしまいます。

重心の位置による影響もある?

実は、重心の位置によっても、膝が曲がりやすくなることがあります。

それは、「重心が後ろの方にある時」です!

人の体は、転ばないように、そして倒れて終わないように、重心変化に合わせて関節の角度を微調節するような「反射」が本来備わっています。

重心が本来あるべき位置ではなく、重心が後ろの方にある時、
例えば猫背ぎ身になっている場合や、骨盤が後傾位(つまり骨盤が後ろに倒れてしまっている姿勢)になってしまっている時、

体は後ろにそのまま倒れてしまわないように、少しでも重心の位置を前にずらそうとして微調節します。

この時に膝の屈曲運動が出現しやすいのです。

極端に膝が曲がる、といったことはないとは思いますが、
ふと気を抜いた時に膝が曲がりやすくなることがある人は、もしかしたら重心の位置が影響している可能性もあるかもしれません!

忘れてはいけない、膝に関わるもう一つの筋肉とは?

最初に、ももの筋肉のうち、前側にある「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」と、後ろ側にある「ハムストリングス」についてお話ししました。

忘れてはいけない膝に関わるもう一つの筋肉とは、ももの前側にある「大腿四頭筋」の1部である、

「内側広筋(ないそくこうきん)」

この筋肉がしっかり働くことによって、立っている時、そして脚をあげている時にも膝をしっかり伸ばし切ることができます!

内側広筋は腿の前側の少し内側に位置している筋肉です。
変形性膝関節症の方や、膝の手術を行った方の場合、
この内側広筋の力が弱い方がとても多いためしっかり鍛え直す必要があります。

また、この内側広筋に関しても、ゆっくり記事を書いていきますね♪

補足

立っている時に膝が曲がってしまう原因には他にも、股関節や足関節などたくさんの原因が考えられます。今回は、膝の部分に特化してお話しさせていただきました。難しい内容にはなりますが、理解できると楽しくなってきますよ♪

 

少しずつ、バレエに関わるみなさんの知識が増えますように♪

 

 

 

 

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