内反小指とは?どんな症状がでると思いますか?

どうも、おどる理学療法士です♪

私のサイトでは、
バレエの「動き」に関わる様々なことを、
動きの専門家である「理学療法士」としての視点で解説しています!

 

今回のテーマは「内反小指(ないはんしょうし)」について。

実はバレエをされている方にも多い、足の変形です。

まずは内反小指について、そして内反小指の症状についてのお話しをしていきますね♪

スポンサーリンク

内反小指とはどんな状態のこと?

内反小指とは、小指の骨が内側に曲がってしまっている状態のことを言います。

上の図で見ると、小指のラインが青色の線のように曲がってしまっている状態です。

つまりそれは骨の変形。
骨の変形は勝手には生じず、骨にかかる「ストレス」が偏ってしまうことで骨の変形に繋がっていきます。

内反小指には重症度があります。
上の図の青色の線の出っ張っている部分の曲がっている角度が

10度未満の場合…正常
10〜30度未満の場合…軽度・中等度
30度以上の場合…重度

と分類されます。

中には薬指と小指の先が重なってしまう方もいます。
重症化は避けていきたいですよね。

内反小指の症状

①疼痛(痛み)

最も出やすい症状は痛みです。
歩く時など、体重をかけて小指の変形した関節に負担がかかることによって関節自体の痛みが出現する場合があります。

また、内反小指は一見すると「小指が内側に入ってる」と見えやすいですが、
実際には小指の付け根の「赤○」部分が外に広がり、「青○」部分が内に曲がっている状態です(上の写真を見てください)。この「赤○」の部分が外に広がることで、足の横幅がどんどん広くなってしまいます。トウシューズなどの窮屈な履物を履くと、小指の出っ張っている部分(ちょうど赤○の部分)に痛みがでてしまう方も多いと思います(私が実際そうです)。

さらに、内反小指が重症化すればするほど、小指が薬指とぶつかっしまいやすくなり、ぶつかっているところに痛みが生じる場合も多いです。

このように、痛みの症状は、内反小指でとても生じやすい症状です。

発赤(ほっせき)

発赤、つまり赤くなってしまうことです。長時間の圧迫により循環が悪くなった結果生じます。
発赤とともに疼痛が出現する場合が多いですが、短時間のストレスであれば発赤だけで疼痛は生じないこともあるかと思います。

基本的にはこの状態は圧迫(ストレス)を解除すれば、元通りに戻るはずのものです。

しかし、この圧迫(ストレス)が過剰となってしまった場合、発赤がなかなか治らなかったり、重度になると褥瘡(じょくそう)といって、潰瘍(かいよう)(傷が深くなったもの)ができてしまうことがあります。
一時的な圧迫はそれほど問題にはなりませんが、長時間の過度な圧迫(ストレス)には注意をしていきたいですね。

力が入りにくい

本来、骨の位置は、筋肉に力が入りやすい配置になっています。

しかし、内反小指のように、小指の骨の配置が変わってしまうことで、小指の骨に付着している筋肉の力が出にくくなってしまいます。

「小指の力なんていつも使ってるの??」

と思う人もいるかもしれませんが、私たちは歩く時にも立っている時にも、小指には体重をかけている状態になることが普通です。その際にはある程度の小指に関わる力が必要になるんです。

小指の力がないと、小指に体重をかけにくくなりますので、だんだんと親指の方に体重がかけやすくなってしまいます。つまり代償した姿勢・動作になってしまうのです。

そうなると、今度は親指の方にストレスがかかりやすくなって、また別の問題(外反母趾や扁平足など)に繋がってしまう可能性が強くなります。

また、小指に力が入りにくくなると→小指の力を使わないことが多くなる→筋肉が萎縮(いしゅく)してしまう(弱ってしまう)ことにつながります。
一度筋肉が萎縮(弱ってしまう)と力を戻すのは大変です。

そのため、どんどん小指の筋肉を弱らせてしまうことになり、結果的に足の変形を助長させてしまうことになる可能性があります。

バランスが取りにくくなる

小指というものは、体の中でも小さな1部分です。

しかし、「足の裏で体を支えてバランスを取る」という視点で考えると、小指の存在はとても重要です。

たった1つの指ですが、小指があることで、私たちはバランスが取りやすくなっています。

小指がないと、体重を支える部分が少なくなり、バランスが取りにくくなります。

「立っている」だけではそこまで影響ないかもしれませんが、

動く時、とくに凸凹道など不整地を歩く時などにはとても影響が出てきてしまいます。

バレエでも、ドゥミポワントやポアントでバランスを取る際には小指の力も必要になっていますので、小指の力が足りないとバランスが取りづらくなる可能性が高いです。

まとめ

あまり意識しづらい小指の変形「内反小指」ですが、生じる現象は痛みだけではありません。バランスが取りにくくなると転んでしまう可能性も増えますので、注意していきたいですよね。

次の記事では、内反小指になってしまう原因についてお話ししようと思います。

バレエに関わるみなさんの身体への知識が増えますように♪

 

 

 

コメント

  1. […] 内反小指とは?どんな症状がでると思いますか? […]

タイトルとURLをコピーしました