どうも,おどる理学療法士です♪
今回のテーマは
「長座位の時に骨盤が後傾してしまう理由」
骨盤が後傾,つまり背骨が猫背にならないようにまっすぐ保とうとすると,膝が曲がってきてしまうっていう方も多いのではないでしょうか?
今回はこの現象の理由について答えていこうと思います♪
長座位とは?
長座位とは,上の画像のように,両足を前に伸ばして座る姿勢のことを言います.
学生の時に長座体前屈の測定の時にした,あの姿勢のことです.
膝を伸ばしているこの画像の状態から両脚をクロスした姿勢のことも長座位といいますが,
今回は,脚は組まずに両脚をまっすぐ前に伸ばした姿勢を長座位の基準として説明していきますね♪
長座位で骨盤が後傾するとはどんな現象?
骨盤の後傾運動とは,骨盤が後ろ側に傾く運動です.
骨盤の運動については別の記事で細かく説明していますので,イメージがつきにくい方は一度読んでみてくださいね↓
長座位で骨盤が後傾しないように我慢するとどうなる?
長座位で骨盤が後傾してしまう方が,骨盤が後傾しないように(つまり背骨が猫背にならないように)頑張ろうとするとどうなるでしょうか?
きっと両膝が少し曲がってくると思います.
もしくは,両膝の裏,もしくは腿の裏側が痛くなる感覚が出てくることが置いと思います.
では,なんで骨盤が後傾してしまうのか?
骨盤後傾しないように頑張ると,どうして膝の裏や腿の裏側が痛くなるのでしょうか?
長座位で骨盤が後傾してしまう理由はこれ!
長座位で骨盤が後傾してしまう理由は「筋肉」です!
筋肉が伸ばされて,骨盤を保てず,骨盤が後傾してしまうのです.
その筋肉とは,股関節の後ろにある「ハムストリングス」
骨盤から膝の下までくっついている筋肉です.
この筋肉は股関節と膝関節をまたぐ筋肉で,
股関節が曲がり(股関節屈曲),かつ,膝関節が伸びている(膝関節伸展)姿勢で一番伸ばされる筋肉であり,
股関節が伸び(股関節伸展),かつ,膝関節が曲がっている(膝関節屈曲)姿勢で一番緩む筋肉です.
前回この記事でもお話しさせてもらいましたが,
骨盤前傾運動は股関節屈曲運動に含まれ,骨盤後傾運動は股関節伸展運動に含まれます.
つまり,
この長座位のように膝関節を伸ばした(膝関節伸展)姿勢で股関節を曲げる(股関節屈曲)姿勢では,ハムストリングスが伸び切ってしまっている姿勢になります.
このハムストリングス.
バレエ経験者など,日々のストレッチなどを行い,身体が柔らかい人はハムストリングスも伸びやすい傾向にありますが,
バレエの経験が浅い方や,男性の方などは,ハムストリングスの伸長性(柔かさ)が足りないことが多いため,この長座位の姿勢をとると,ハムストリングスが突っ張ってしまい,骨盤が後傾したり,膝が曲がったりしてしまう現象がおこってしまいます.
イメージはつきましたでしょうか?
これからも,身体への疑問に対してお答えしていきますね!
身体に関する知識が踊りに活かせられますように♪