どうも,踊る理学療法士です♪
今回は「股関節と骨盤の関係性」について.
股関節の運動は,目に見てするに分かりやすい運動ですが,
骨盤の動きは,着目しないと見逃しがちです.
特に,衣装などを着てしまうと,骨盤の動きは目視で確認しにくくなります.
骨盤の動きと股関節の動き.
『なんか似てない・・・?』
と疑問を持たれている方はすごいです!
実はとても関連性のある「股関節と骨盤の動き」.
今回はこの股関節と骨盤の基本的な動きについて説明させて頂きます♪
股関節の動きについて
股関節は,骨盤と大腿骨(腿の骨)によって成り立っている関節です.
股関節の運動方向を指す専門用語は「屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋」
つまり立っている姿勢から足を前・後ろ・内側・外側・内回し・外回し(アンデオールのことですね)する運動方向です.
細かな運動方向の説明はここでは省きます.
気になる方は前回の記事を読んでみてくださいね♪
骨盤の動きについて
骨盤の動きは,「骨盤自体の動く方向のことを指す」と覚えてください.
(細かくみると,骨盤はいくつか骨が集まって構成されています.その骨ひとつひとつにも僅かに動きが出現しますが,今回は骨盤全体の動きのお話しをしていきます.)
骨盤の動きを示す専門用語は6つあります.
「骨盤の前傾・後傾・挙上・下制・右回旋・左回旋」です!
それぞれの動き方について説明していきますね♪
骨盤の前傾と後傾
骨盤の前傾と後傾運動は,骨盤を横から見た時に分かりやすい運動方向です.
骨盤の前に2つある上前腸骨棘(ASIS)と骨盤の後ろに2つある上後腸骨棘(PSIS) .
骨盤の基準となる位置関係は,体を横から見た時に,上前腸骨棘が上後腸骨棘より2〜3横指程度(下図参照)下に位置している状態です.
骨盤の前傾と後傾にはこの位置関係が関わります.
この状態から骨盤をさらに前に倒す運動方向(つまり上前腸骨棘(ASIS)がと上後腸骨棘(PSIS)の高さが離れていく運動方向)のことを骨盤の前傾運動と言います.
また逆に,骨盤をさらに後ろに倒す運動方向(つまり上前腸骨棘(ASIS)が上後腸骨棘(PSIS)の高さが近づいていく運動方向)のことを骨盤の後傾運動と言います.
また,骨盤が前に倒れている状態,つまり上前腸骨棘が上後腸骨棘の高さより2横指半以上 下方に位置している姿勢のことを「骨盤前傾位」と言います.
逆に,骨盤が後ろに倒れている状態,つまり上前腸骨棘と上後腸骨棘の高さが2横指半より近い姿勢のことを「骨盤後傾位」と言います.
骨盤の挙上と下制
骨盤の挙上運動は,骨盤を正面から見た時に分かりやすい運動方向です.
骨盤の基準となる位置は,骨盤を正面から見た時に骨盤の左右上前腸骨棘(ASIS)を結んだ線が水平になっている状態です.
骨盤の挙上運動とは,この基準の位置から,片方の骨盤が上方に上がる運動方向のことをいいます.
(右の骨盤が上方に上がる運動のことを,「右の骨盤の挙上運動」と言います)
逆に,骨盤の下制運動とは,基準の位置から,片方の骨盤が下方に下がる運動方向のことです.
(右の骨盤が下方に下がる運動のことを,「右の骨盤の下制運動」と言います)
骨盤の右回旋と左回旋
骨盤の回旋運動とは,骨盤の基準の位置から,骨盤の中心を軸として,左右に回す運動のことを言います.
骨盤を右に回す運動のことを右回旋,骨盤を左に回す運動のことを左回旋と言います.
骨盤の動きと股関節の動きの関連性とは
ここからが本題です!
繰り返しにはなりますが,股関節を構成するのは大腿骨(腿の骨)と骨盤です.
つまり.骨盤が動くということは,骨盤に関連する股関節の動きも生じることになります!
- 骨盤の前傾運動には股関節の屈曲運動,
- 骨盤の後傾運動には股関節の伸展運動,
- 骨盤の挙上運動には対側股関節の内転運動(右骨盤の挙上には左股関節の外転運動),
- 骨盤の下制運動には対側股関節の外転運動(右骨盤の下制には左股関節の内転運動),
- 骨盤の右回旋運動には右股関節内旋,左股関節外旋運動,
- 骨盤の左回旋運動には右股関節外旋,左股関節内旋運動,
上記のようなが関わります!
・・これだけでイメージが膨らむ方はすごいと思いますので,また次の記事で骨盤と股関節の動きの関連性について話を進めていきますね!
最後までお読み頂き,ありがとうございました♪
コメント
[…] 骨盤の動きとは?骨盤と股関節の関連性どうも,踊る理学療法士です♪ 今… […]
[…] 骨盤の動きとは?骨盤と股関節の関連性どうも,踊る理学療法士です♪ 今… […]
[…] 前回この記事でもお話しさせてもらいましたが, 骨盤前傾運動は股関節屈曲運動に含まれ,骨盤後傾運動は股関節伸展運動に含まれます. […]