どうも、踊る理学療法士です♪
私のサイトでは、
バレエの「動き」に関わる様々なことを、
動きの専門家である「理学療法士」としての視点で解説しています!
今回のテーマは
「1番ポジションの時に骨盤が前傾してしまう理由」
バレエの6番ポジションでは骨盤はしっかり立てられるのに
1番ポジションの時に、どうしても骨盤が前傾(でっ尻の姿勢)になってしまう方が多いようですね。
その原因について考えやすいものをまとめると、
②アンデオールする時に内腿の力が入りすぎている
③重心の位置
④可動域の問題
⑤お腹の問題
情報が多くなるので、何記事かに分けて説明させていただきますね♪
考えられる理由①お尻に力を入れすぎている?
1番ポジションとは、股関節を外旋して立っている姿勢です。そのためアンデオールに必要な筋肉との関わりが大きくなります。
そのアンデオールにとても重要な「深層外旋六筋」。
みなさんもよく聞く筋肉かと思います。
よくわからないよ?って方はこの記事を読んでみてください♪↓
この「深層外旋六筋」は、お尻の奥、股関節の中心に近いところにある筋肉です。
「深層外旋六筋」に力を入れようとすると、お尻の部分(正確にはお尻の奥の方)が疲れる感覚がすると思います。
しかし、お尻にはもっと大きな筋肉があるのはご存知でしょうか?
そう、「大臀筋」です。
この大臀筋も1番ポジションの時、つまり股関節をアンデオールする姿勢に作用する筋肉なのですが、大臀筋に力が入りすぎてしまうと、深層外旋六筋に力が入りにくくなることがあるんです。
詳しくはこちら↓
大臀筋は大きな筋肉です。
この大臀筋(特に上の方)にムキっと力がこもってしまうと、お尻の後ろが詰まりやすくなり、十分なアンデオールができずに骨盤が前傾してしまうことがあります。
(実際には大臀筋が作用することで骨盤前傾することはないのですが、お尻の詰まり感を感じることで、その感覚をなくすために骨盤前傾をして股関節を緩ます戦略を取る人がいます)
考えられる理由②アンデオールする時に内腿の力が入りすぎている?
アンデオールに関わる筋肉はたくさんあります。
そのうち、「縫工筋(ほうこうきん)」に力を入れすぎてしまうと、骨盤は前傾しやすくなってしまいます。
縫工筋は骨盤から膝の内側の方まで伸びている細長い筋肉です。
後ろタンジュ→1番ポジションに動かす時や、1番ポジション→前タンジュに動かす時のように、「膝を伸ばしたまま股関節アンデオールしている状態で、股関節を屈曲方向(前方向)に動かす時」に働きやすい筋肉です。
この縫工筋の働きはとても重要なのですが、ここにばかり力を入れて「後ろタンジュ→1番ポジション」に動かしてしまうと、股関節はアンデオールできるのですが、骨盤は前傾しやすくなってしまいます。
よく、アンデオールを意識してもらうために「内もも使って足を前に出して」と注意されると思いますが、内股ばかりを意識してしまうのではなく、臀部の深層外旋六筋をしっかり働かすことがアンデオールにはとても大事です!
内ももの一部分だけでなく、身体全体を使ってアンデオールして動けるようにしていきましょう♪
続き
長くなったので、続きはこの記事に移りますね!
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