こんにちは、踊る理学療法士です!
「アラベスクの後ろ脚を綺麗に高く上げられるようになりたいなあ〜」
と思ったことはありませんか?
その為にまずみなさんが行うのは、「股関節のストレッチ」だと思います.
では,必要なのは柔軟性だけなんでしょうか?
体が柔らかくなればアラベスクは高く上がるんでしょうか?
身体を動かすには、柔軟性は必要です.
しかし、筋力がないと関節を動かすことはできません!
では,アラベスクにはどこの筋肉が必要となるのでしょうか一緒に考えていきましょう!
アラベスクを高く上げるために必要な筋肉とは?
アラベスク必要な筋肉と大きく出ましたが
アラベスクに必要な筋肉は膨大です。
以前この記事でも説明させて頂きましたが,綺麗なアラベスクをするために必要な関節は沢山あります!↓↓
アラベスクの脚が綺麗に高く上がらない理由.どこのストレッチをしたらいいの?〜体幹の重要性〜
とても膨大になるため,今回は股関節に着目してお話しさせて頂きます!
アラベスクの脚を高く上げる為に重要な股関節の筋肉はここ!
ざっくりと申し上げると,
アラベスクの脚を高く上げる為に重要な股関節の筋肉は
「大臀筋・ハムストリングス」です!
脚を後ろに上げる動き「股関節伸展運動」に最も力を発揮するのは大臀筋です.
深層外旋六筋にも脚を後ろに上げる動き「股関節伸展運動」の作用はありますが,
大臀筋に比べると弱いものになります.
またもう一つ,脚を後ろに上げる為に大事な筋肉は「ハムストリングス」です!
ハムストリングスは大腿二等筋と半腱様筋と半膜様筋の3つで構成されている筋肉.
この筋肉は膝が曲がっている状態,
つまりアチチュードのポジションではなかなか作用しにくいのですが,
膝を伸ばしている状態であるアラベスクの時には,
脚を後ろに上げる際に力を発揮する大事な筋肉になります.
また,ただ単に脚を後ろに上げるだけであれば
大臀筋やハムストリングスの話だけでもいいのですが,
バレエのアラベスクのポジションでは,
脚を後ろに上げるだけではなく,
アンデオールしながら脚を後ろに上げる必要があります!
以前,他の記事で「深層外旋六筋はアンデオールに必要な筋肉だ」と説明させていただきました。↓↓
【バレエ】アンデオールに必要な「深層外旋六筋」【解剖学】
そのためアンデオールした綺麗なアラベスクをするためには,
大臀筋やハムストリングスに加え,深層外旋六筋の力が重要となっていきます.
股関節周囲で大事な筋肉はこれだけ?
そんなことありません.
今回はアラベスクの後ろに上げる脚における重要な股関節周囲の筋肉を紹介しました.
しかし,アラベスクで重要な股関節は,後ろに上げる脚の方だけではありません.
軸足の股関節周囲にもしっかり安定性を持たせる為に力が必要になります!
この軸足に関する紹介は,また別の機会にしますね.
まとめ
・アラベスクの後ろ脚を綺麗にアンデオールするためには「深層外旋六筋」が重要!
また次回はアラベスクの別の部位に必要な筋肉について説明していきますね.